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ソウルの美味1 タッカンマリ

今回から5回シリーズで、今回ソウルで食べておいしかったものをご紹介します。中には、雑誌や本ですでに取り上げられているお店もありますが、実際わたしが行って、食べてみておいしかった店ばかりです。ソウルに行かれる機会があったら、ぜひ行ってみてくださいね!

さて、トップバッターは、地下鉄1・4号線の東大門駅から程近い、タッカンマリ屋さんの「チンハルメウォンジョタッ」です。タッカンマリとは、「鶏一羽」の意味。同じように鶏一羽を使うサムゲタンとは違い、鶏のおなかには詰め物はありません。巨大な洗面器に鶏がまるまる一羽、あっさりした鶏スープのお風呂につかってやって来る…といえば、だいたいイメージしていただけるでしょうか。

この「チンハルメウォンジョタッ」の周りには、タッカンマリ屋さんが山ほどあって、さながら「タッカンマリ通り」状態になっています。他の店も、それぞれ「放送局に取り上げられた」などの貼り紙をして、店の宣伝につとめていますが、「チンハルメウォンジョタッ」は元祖だけあって、店は常に満員。熱気もぜんぜん違います。タッカンマリを食べるなら、まずはここで食べることをお勧めします。

大きな鍋には、スープと鶏、そしてジャガイモとネギ・しょうがが入っています。鶏は、お店のアジュンマ(おばちゃん)がハサミで食べやすいように解体してくれます。食べ方はいろいろあるようですが、基本的なのは、しょうゆ・酢・辛子をスープで割って、それに鶏をつけて食べるという方法です。好みで、タデギ(唐辛子主体の薬味)を入れてもいいし、スープのなかにキムチを投入してもおいしい。鶏は臭みが全くなくて、じわっとうまみが出ておいしいし、じゃがいももホクホクしていて、お箸が止まりません。米で出来た麺やトック(餅)でしめれば、大満足!

わたしは、今回女友達と2人で行ってきました。初めこそ「2人で食べきれるかなぁ」などと心配しましたが、予想通り(笑)だいたい食べきれました。とはいえ、その女友達によれば、以前女性4人で食べた時は、1羽で足りたとのことでしたので、自分の食べる量と相談しつつ注文してみてはいかがでしょう。

このお店は2階建てになっているのですが、2階に通された時は、会計の方法が少し変わっているので注意が必要です。食べ終わったら、2階の会計でお金を払います。すると、アジュンマが「17000入」などと書いた紙の札をくれます。これを、1階の玄関前にある会計で必ず渡してください。そうしないと、会計が済んでいないとみなされます。そうそう、この会計の時に、ショックなことがあったんです。会計をしたあと、アジュンマに呼び止められたわたし達。なんとアジュンマに「アジュンマ~」って言われたんですよ(涙)。「ええっ、もうアジュンマなの?」と思わず言ったら、周りの韓国人のお客さんに「アガシ(娘さん)だね」ってなぐさめられました。でも、それって、やっぱりアジュンマだってことじゃん…

日本では、タッカンマリをメニューに載せている店は、あまりないと思います。そういった意味でも、ソウルで食べる価値のある一品ではないでしょうか。次回は、「テンジャンビビンパプ」のご紹介です。


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